草木染めを始めた理由
2010年ごろ
農家になって、春から秋は野菜も作るけど、大きな仕事は「草刈り」。季節によって異なるが、いろんな草があることを知る。夫に聞いたり、調べるうちに雑草ではなく、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、シロザ、ノゲシなど。ちゃんと名前があってきっと地球に存在する理由がある。野菜作りにはいらないと抜いてしまう草も何らかの役割があるのかも・・なんて考えだしたら、雑草さえ愛おしい。ふと、「草木染めをしてみよう」そう思うようになった。
始めたばかりのころの記録 → blog
本やネット検索で調べての独学の草木染めです。
藍に惹かれて
2012年ごろ
夫に連れられて市内のあるお店で、初めて「藍の生葉染め」を体験。簡単でかつ水色がとてもキレイだった。もともと藍染めの濃紺も好きだったし、草木染めも始めて、栽培してみたくなった。
種をもらえるところを知って、送ってもらい、プランターで育てた。その夏は育てて終わっていまい、翌年は「畑に植えていいよ」と言われて、量も多くなり、染め始めた。⇒ blog
2013年ごろから「藍の生葉染めワークショップ」を企画、実施し始めた。
それから、藍にのめりこんで、葉っぱも使いきれないくらい育ててしまったこともあり、ネットでいろいろ見ていると「沈殿藍」というところが出てくる。最初はなんのことだが、縁がないことと思っていたけど、染料であること、手作りできることなどがわかってきた。
とても手探りだったけど、2016年ごろから沈殿藍も作り出した。成功と失敗の確立はまだ五分五分かな。
座右の銘
2017年ごろ
友人に誘われて、ドキュメンタリー映画「人生フルーツ」を観る。とても素敵なご夫婦の話。
小さな家と庭にはたくさんの野菜や果物を育てている。「こつこつ ゆっくり ときをためて」その言葉が私の中でじわりと染み込んでしまった。また、映画の中で織り機の話が出てくる。お金がなかったから、少しずつ部品を買ってそろえたそうだ。それもかなりの時間をかけている様子。そんな風に「のんびり」だけど、「こつこつ ゆっくり」がとても素敵に思う。
私も【草木染め】はまだまだ未熟者。何か結果を見せないと焦りもあった時期もある。しかし、農業は決まった休みもない=時間がなかなか作れない。だから、この≪のら染≫をしながら、焦ることなく、経験を積んでいくことにした。
《のら染》の名前
2021年
不定期に草木染めをしていたけど、年間通して開催しようと思ったのは、2020年から。
そこから会の名前がまったく決まらなかった。
少しずつ、参加者とも話しているうち、「自分のやりたいこと」「この場だからできること」がわかってきた。
それでつけた名前が、《のら染》
野良仕事の「のら」、草木染の「染」
農家ならではの楽しい草木染めができることを期待している。
目標
2022年以降?
農家だからできることをしよう。
将来的には、
■ 肥留間農園だからこそある染料を使う(染料店で買えるものは基本的に使わない)
ex,野草、野菜、藍の生葉など
■ 簡易かまどで煮炊きする(現在はガス)
■ ご縁があれば、料理を作ってくれる人がいて、採れた野菜を使ったランチを囲む